オウムとフェミニズム

書くのを忘れていたけれど、数日前に大塚英志の『おたくの精神史』を読み終わった。
印象に残ったのは、フェミニズムとオウムについての話。
オウム信者の4割は女性で、「フェミニズムは私を何も助けてくれなかった」
というようなことをインタビューで述べた信者もいたらしいが、
女性の側からのオウムに対する発言は、おそらく出ていないのではないか、
ということ。
あらゆることをすべて総括する必要はないかもしれないけれど、
何かを取りこぼしたまま、フェミニズムは21世紀に入ってしまったのではないか。
それにしても、40代後半になると男性は自分を語りたくなるのでしょうか。
人生を振り返る、というか。
四方田犬彦の『ハイスクール1968』や森達也の『池袋シネマ青春譜』、
ちょっと上だと姜尚中の『在日』、さらに高平哲郎の『ぼくたちの70年代』。
それを丹念に追っかけてる私も私だけど。