震災地より

新潟中越地震の被災地より現地の声を広く周知して欲しい
というメールをもらいました。
以下、引用します。

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小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出し
などを手伝っています。現場 はまだまだ混乱しているし、
人出も足りていません。

そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を
陣取っています。小千谷市役所の正面に車を止めて、その
ために、救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしか
できず、ボランティアの人たちがせっせと現場に物資を運
んでいますが、報道陣はそれを手伝う気配すらありません。

心労と肉体的疲労が積もっている被災者のかたがたに、
当然のようにマイクを向け、24時間カメラをまわし続ける
神経もさっぱり理解できません。

現地では今、「大人用の紙おむつ」が不足しています。
「赤ちゃん用おの紙おむつ」は足りています。あとは、
トイレが使えなかったり、下着を替えられなかったり
するので「パンティライナー」があると重宝しますが、
こちらではもう品切れで手に入りません。P&G花王
ネピアなどの紙おむつメーカーに電話をして、現状を
伝えてください。

夜の寒さが厳しいです。お年寄りは使い捨てカイロを
もむことすらできないので「貼るカイロ」が必要です。
マスコミの仕事は、こういった情報を伝えることだと
思うのですが?

今日はこのあと、小千谷小学校に小泉首相が来るという
ことで、マスコミ報道人の数はさらにふくれあがり、
「毛布の配給ができないので、小泉さんが返るまで待つ
ように」という連絡が入りました。何のための視察なん
でしょう??

午前中にも、数名の政治家さんが小学校に来ましたが、
トイレはどこかとたずねられ、仮設トイレを案内した
ところ、
「わたしに仮設トイレを案内するつもりかね?」と、
言われたそうです。
いったいこの国は、どうなっているんでしょう…

現地では、大人用の紙おむつと、パンティライナー
貼るタイプのカイロを必要としています。
これらの商品を販売している企業の「お客様相談室」
宛てにメールを送ったり、電話をかけたりして、
小千谷市の被災者が求めているもの情報」を、
伝えてください。
あなたのblogやHPの中で、ただ伝えるだけでかまい
ません。皆さんの声が企業を。行政を動かします。

マスコミはたよりになりません。マスコミへは、支援
活動の妨げとなり、被災者の心労を倍増させる今の
取材のやり方についての、抗議の声をあげてください。
あまりにひどい状況です。

小千谷市にも、続々と個人の方からの救援物資が届いて
います。ありがとうございます。
しかし、それを種類別に分けて配布する人出がありません
ので、以下の点に注意して送っていただけると大変助かり
ます。段ボールには、外側に「毛布」「洋服」「下着」
など、中身を大きく書いてもらえると助かります。
くつした1足、下着1枚でもうれしいのですが、できれば
ご近所の方と声かけしあって、ある程度まとまった数が
あると、とても助かります。』