セカチューとテンダーハート

夜、オットと18世紀の恋愛小説の誕生と『世界の中心で愛を叫ぶ』の話をしながら、
amazonのレビュー(800件以上!)を読んでいたら、
あまりにおもしろく、大笑いして神経が昂ぶり眠れなくなった
オットによると18世紀の恋愛小説には、大事な要素がいくつかあって
そのなかのひとつが「テンダーハート」(やさしい心)というものらしい。
amazonのレビューはおもしろいほどにその評価がまっぷたつにわかれているのだけど、
5つ星で絶賛する人たちは、
「あの主人公のやさしい心がどうしてわからないのか?」
とぼろくそにけなす人たちに反論している。
つまらないと感想を述べている人のなかにも、
「どこで泣いていいのか分からなかった」
と戸惑い、「やさしい心」に反応しない自分をうしろめたく感じている。
私は、「やさしさ」を基準に小説を読んだことなんか
なかったから、ある意味、新鮮だった。
もうひとつ発見だったのが、
そのレビューで「骨」について言及し、絶賛している人がけっこういたこと。
「つまらない」といっている人は、行間を読む努力をしていないのだそうだ。
そうか「骨」の話だったのかー。
あんまりうまくないメタファーだけどね。
本の読まれ方はあまりにいろいろで、いったいどこを狙って本を
つくればいいのやら。