若草物語のような

今日は、祖母が訪ねてくるはずだからと早めに図書館に行っていると、
携帯に見知らぬ番号。
「おばあさんが、荒川区の日暮里第3小学校のところで迷子になってます」
といわれる。なぜ、そんなところに! と思うけれど、
電話くれた人は警察の人ではなさそうで、
「早く迎えに来てあげてください」とのこと。
混乱しながら、家に戻し、地図を出して小学校の場所を確認。遠い。
オットに先に自転車で行ってもらい、私は、歩いて追いかけることに。
オットは迷いながら、ようやく着いたようで、あまり時間をおかずに
私も追いつく。電話くれた人は、工事現場の人だったよう。
うちの祖母は、熊本から年に数度、上京してはこうやってまわりの人を
困らせる。いや、悪気はないのだけど、やたらと行動力があり、
物怖じしないものだから、東京中をひとりで出かけてしまうのだ。
いまは、熊野詣でにはまっていて、すでに今年に入って3回も出かけている。
今回は、熊野に寄って、そのまま東京まで出てきてしまった。
私たち孫は、かつてこの「おばあちゃん」らしくない祖母を
尊敬と愛情をもって「バッツ」と呼んでいた。