五反田団『いやむしろわすれて草』

久々の五反田団。4人姉妹をめぐる物語。
過去と現在を行き来する構成に泣きそうになる。
小さい頃のぎゃーぎゃー泣き叫ぶ姉妹喧嘩とか、「ぶつよ」とか「殺すよ」という、
いかにも子どもなセリフの応酬のあとの、大人になった姉妹は、
それぞれのこれまでの生き様を想像させ、目に見える以上の重層性を感じさせてくれた。
それにしても、金井美恵子の『恋愛太平記』なんかもそうだけど、
私は、オンナばかりの延々と続く他愛もない(実のない)会話が好きだ。