「次」なんて本当はないのだ。

また時間は流れ、4月になりました。今日は午前中、東横線の妙蓮寺で入社してすぐに所属した部署のデスクだった人の葬儀だった。57歳だった。入院したと聞いてあっという間だった。
これまで、たとえば何か仕事で失敗したとき、何かに行けなかったとき、いつも「次のときは……」と思って自分を納得させたり、気持ちを奮いたたせたり、慰めたりしてきたけど、死んでしまうと「今度」がないという当たり前のことに愕然とする。そのうちにお見舞いに行こう、と思っていたって、結局、それっきりになってしまった。「そのうち」も「次」も永遠にやってこない。去年の今日は、茨城で父の分骨式だった。今日と同じように雨が降って、とても寒かった。
と、ここまで感傷で書いてしまったが、土曜日(2日)は、高校の同級生の結婚式の二次会で表参道へ。数年ぶりに会う人がほとんどで、まるで同窓会のようだった。でも、それにしても、高校時代は、それなりに好きな人や付き合っている人がいて、きゃあきゃあ言っていたけれど、10年も経ってみれば、みな違う人とそれなりに落ち着いていくのだね。
日曜日は、向ヶ丘遊園岡本太郎美術館へ。今年の太郎賞の展示は、10日までですよー。もう少しで終わってしまいますよー。準大賞の作品は、作家と一緒に雑誌の新連載で起こしたのが企画の始まりなのだ。休刊のため3回で終わってしまったとはいえ、感慨深い。
夜は、念願の豆ご飯を炊いて、春の食卓。