キケンな空気

泣かない女はいない

泣かない女はいない

ちょっと前に読んだ長嶋有の『泣かない女はいない』のなかの、「人は断絶しながら連帯している」というようなフレーズが胸に迫る。多くを語っていないのに、桶川さん(主人公が思いを寄せる男性ね)を思う気持ちが強く伝わってきて、最後は泣きそうになる。上質な恋愛小説です。
このブログには、ずっと読んだ本や見た映画などをまめに書き込み、それを軸にしていたけれども、もはやそれさえもやらなくなってしまった。でも、書かないと忘れてしまうね。
週末は、南青山のDEE`s HALLに個展を見に行ったり、駒込にある東ヨーロッパモノを扱う雑貨屋さんに行ったり(また、切手買っちゃった)。
ところで、尼崎の列車事故の報道になんだかとてもイヤなものを感じている。運転手の責任にするような論調があまりにも多いのではないでしょうか。いつからこんなにもすぐに個人の責任にするような空気が蔓延してしまったのだろう。それはあまりに単純な議論であり、とても危険はことだと思う。