ビームを出す女

木曜日。S子の部屋のオフ会。25時すぎ帰宅。金曜日、朝から大宮で取材。夜は、チェルフィッチュの「エンジョイ」を見たあと、同じく見に来ていた友人たちと新宿で飲む。「エンジョイ」は、漫画喫茶でアルバイトをする30歳のフリーターの恋愛を描きながら、現代の労働問題を浮き彫りにした作品、という説明でいいのだろうか。漫画喫茶という設定が絶妙だと思った。ゴールドマンサックスに勤めていた私の友人は、漫画喫茶行ったことない、と言っていたもの。私はときどき行くよ、と言ったら、たいそう驚かれた。
劇中の卑屈さから出てくる言葉は重かった。重すぎて、私は受け止めきれなかったのだろう。その部分だけ、記憶がどこかにいっていた気がする。重かったということ以外、あまり覚えていない。そのとき、そういえば、私はあまりアルバイトをしたことがないなぁ、などと考えていた。学生時代も暇つぶしのようなアルバイトしかしなかったし、そのまま新卒で就職した。ただ、楽な就職活動ではなかったし、決まらなかっらバイト生活に入るつもりだった。たまたまの結果だったとは思うけれど、その「たまたま」さをずっと忘れていたように思う。
それにしても、岡田さんの書く、好意を寄せ合う男女のやりとりが好きだ。どきどきする。
24時半帰宅。夫とケンカする。原因はいつものこと。